「本坊酒造 津貫工場に行く」2003/1/25(第31回)

 11月25日に「田村合名会社」にお邪魔して、その足で加世田市にある「本坊酒造 津貫工場」に向かいました。直接お取り引きしているわけではありませんが「薩摩紅」や「桜島原酒」など大手でありながら良心的な商品を出していますのでお伺いすることにしたのですが、本坊酒造の工場は鹿児島県内あちこちに点在しています。その中でも本坊グループ創業の地である、この「津貫工場」は特別な存在のようです。

 「田村合名会社」を11時頃出て地図と格闘しながら知覧町、川辺町を経由して途中でお昼を済ませて、午後2時頃目指す「本坊酒造 津貫工場」に着きました。突然お伺いしたにもかかわらず、足の具合が良くないのに工場長の清野さんが自ら蔵の中を案内してくださいました。

 仕込蔵は見せていただけませんでしたが、大正時代の創業時より使っていて今も貯蔵庫として活躍している石蔵や古い蔵を改装して手造りの「かめ仕込」の蔵を二棟改築中だったりと珍しい所も見せていただきました。とにかくその当時これだけの蔵を造るには相当な財力がないと出来なかったことは、たやすく想像できるほどの素晴らしい建物です。それと昔は引き込み線があり、汽車でお酒を出荷していたという話もお伺いしました。他にも見学に訪れている方がいらっしゃいましたので一時間ほどで失礼しましたが、一度は見学する価値がある蔵元です。

 3時頃「「本坊酒造 津貫工場」をあとにして長い長い帰途に着きました。家に辿り着いたのは夜の8時を過ぎた頃でした。「鹿児島」(かごんま)は遠い!!