「松瀬酒造に行く」2004/3/25(第43回)

 3月6日(土)朝8時30分に家を出て大分空港にむかいます。約30分で到着しますので、時間的には余裕があります。9時15分の名古屋行き飛行機に乗り込みます。10時30分には名古屋空港に着いたので、そこから空港バスで名古屋駅に向い、11時30分のJR大垣行き快速で大垣まで行って、さらに米原行き電車に乗り換え、米原からは、再び兵庫方面行き電車に乗り換えて、名古屋駅から約1時間40分で「松瀬酒造」の最寄り駅である近江八幡に到着します。新幹線を使えばもう少し早く着きますが、料金は倍以上かかります。わずか30分の違いで倍のお金は払えません。

 当日は冬に逆戻りしたような天気で非常に寒く、近江八幡の駅を降りると雪が激しく降り出しました。まさかこんなに寒くなるとは思っていなかったので、コートなどは持っていませんでしたから、寒風が身にしみました。

 駅からタクシーに乗り15分くらいで蔵に着きます。お土産の椎茸を差し上げて挨拶もほどほどに蔵の中を案内していただきましたが、昨年とは大きく変わったところもなく仕込も順調に推移していました。今年は56本の仕込で、昨年より微増ということです。56本仕込んだうちの5本のみ地元用の普通酒で、あとの51本は特定名称酒ですから、9割の特定名称酒比率は滋賀県内でもかなり高い方だと思います。

 3月8日には甑倒しを迎えるということでしたので、いま発酵中のタンクだけを搾ってしまえば一応終わることになりますが、全部搾り終えるのは4月上旬になるそうです。それまでには高級酒もありますので、気の抜けない日々が続きます。

 その後、部屋に戻って今年のお酒を利かせてもらいましたが、どれも良い出来映えで火入れをして出荷されるのが楽しみです。特に「無農薬米」を使用した「純米吟醸 ブルー」は何でこんなにと思うほど普通のお米を使った「純米吟醸 ブルー」とは違ってやわらくて、酒に幅がありとってもよいお酒でした。

 ひとしきりきき酒をさせていただき、素直にお酒の感想を述べたり、今後の日本酒の行方などをお話しさせてもらい蔵を後にしました。帰りは近江八幡の駅まで送っていただきました。松瀬さんお世話になりました。