「浜嶋酒造に行く」2007/2/10(第65回)

 先々週の日曜日(1/28)に浜嶋さんのところに、今年の具合はどんなものかとお邪魔したら、蔵の従業員さんは皆休みでしたが、専務と弟さんとお父さんの3人で搾りの作業をしていました。蔵の中の温度も朝晩の冷え込みもあって、ちょうど良いくらいに下がって今年は楽だと話をしていました。

 伺った時は純米吟醸の搾りをしている最中でして、木製の槽(ふね)には酒袋に入れられたもろみがギリギリまで積まれ槽口(ふなくち)からは新酒が迸(ほとばし)っています。

 ちょっと飲ませて貰うと透明感のある繊細な私好みの味に仕上がっていました。このお酒が出るのが今から楽しみでなりません。

 特別純米は?と聞くと3日ほど前に搾ってタンクに貯蔵しているというので、早速利かせていただく事に・・炭酸ガスが抜けきっていませんでしたが、こちらも良い感じで仕上がっていました。新酒ですので味のノリ具合はまだまだですがキレも良く奥行きもあり、とても期待できるお酒でした。

 今回のお酒は「田染荘オリジナル 鷹来屋 特別純米おりがらみ」として今回発売されました。今年は絡める「滓り」の量を少なくして貰い、少し長く(初夏くらいまで)販売できるように工夫しました。

 あと高級酒(大吟醸など)の「酒母」や「もろみ」がたくさんありましたが、このような陽気ですととても心配になります。

 今年の浜嶋さんは、自作のお米でお酒を仕込んでいますので、目つきも鋭く、なかなか気合いが入っているようで、本人は必至なんでしょうが、端から見ると頼もしい限りです。

 帰りはいつもの「キッチンウスダ」でパンを買って帰りました。