浜嶋酒造2008/1/10(第77回)

 1月7日(月曜日)、春のような陽気の中を浜嶋酒造さんのある、豊後大野市の緒方町に向かって車を走らせました。

 当店は大分県でも北東に位置し、浜嶋さんの所は大分県の南西に位置するので、直線距離でも100km弱あります。あまりにもポカポカ陽気なので、途中眠気が襲って来ましたが、2時間ほどかかって無事に辿り着くことが出来ました。最近通っていなかった野津原町経由で行ったので、ちょっと時間がかかりましたが、何故あれほど工事中で片側通行が何カ所もあったのだろう?

 蔵に着いて、お店で挨拶をしていると、ちょうど浜嶋専務が仕込藏から上がってきましたので、しばらく今年の造りの傾向などお聞きした後で、槽場(ふなば)に向かうとちょうど辛口純米の上槽をしている所で、槽口からは搾ったばかりのお酒が滴り落ちていました。

 今期はすでに普通酒の上槽(搾り)が4本、本醸造が2本済んでいまして、新酒の出荷も始まっています。(と言ってもうちの場合、純米酒がメインなので、まだ新酒の入荷はありません)これからが本番と言ったところでしょうが、この陽気には苦戦させられそうです。

 今回この辛口純米は初めての試みということで、500kgの小仕込をしたそうですので、数量的に年間通して売るだけの本数がありません。

 酒質はと言うと+12という超辛口に仕上がっていました。純米ですので、この辛口というのは、口中に含んだ時に感じる、ピリ辛の感覚ではなく、喉を通り越したのちに、喉の奥から辛さが戻ってくる本物の辛口の事を言います。(辛口のことを良く勘違いされてる方がいます)

 米もあまり融けなかった(非常に粕歩合が高く、蔵にとっては有り難くない)ということですし、麹も締めていたので、アミノ酸も多く出ていませんから、くどさなどは全くなく、軽快に飲めるお酒になっています。

 それでとりあえず、この超辛口純米を注文して帰りました。新商品としての位置づけですが、ラベルが間に合わないので、うちのオリジナルラベルを貼って肩口にタスキがけで「超辛口」と入れる予定です。麹米が「山田錦50%精米」掛米が「五百万石55%精米」の純米吟醸酒なのですが、敢えて「特別純米酒」で出していただきます。価格も交渉の結果、田染荘オリジナルと同価格(¥2835)で、出していただけるようになりました。

 こういう小さな仕込の商品(約500本)は、どの販売店にも出すという訳にもいかないので、ごく僅かなお店だけでの取扱いとなる予定です。当店も一度きりの入荷となりそうですので品切れの際はご容赦願います。品質は乞うご期待!!

 一時間ほどお邪魔したでしょうか、午後4時を過ぎていましたので、この後「藤居醸造」さんにお伺いする予定だったので、早々に蔵を失礼しました。

 浜嶋さんの所からは15分ほどで藤居さんの所に着きます。藤居さんの所では。年始のご挨拶だけして帰りました。(ほとんどワインの話しかしなかったような)お土産にいただいた梅(梅萬に使った地元大山町のもの)がとっても美味しかったです。
 藤居さん、ありがとうございました。


        これで今年初めての蔵元訪問が終了しました。