「楯の川酒造に行く」 2010/3/10(第108回)

 2月15日(月)今回の旅が始まりました。まず朝8時の便で大分空港から羽田空港へ、乗り継ぎの飛行機便が悪く3時間弱待ちで、羽田空港12時ごろ出発して庄内空港には13時ごろ到着しました。

 羽田空港では、あまりにも待ち時間が長いので、全日空第2ターミナルを端から端まで歩いて廻りました。出張中は散歩もできないので、良い運動になりました。私が乗るのが70番ゲートで右端でしたから、左端の50番ゲート(正確には55番辺りが左側先端でした)まで往復して時間を潰しました。外に出して貰えばいろんなショップも見られるのにね。でも59番ゲート付近にカレーショップ発見!!

 楯の川酒造さんとは、お取引を始めて1年近くになりますが、前回はお会いできないまま帰ってしまったので、佐藤淳平さんとお会いするのは今回が初めてです。

 庄内空港には佐藤淳平さんが迎えに来ていただけました。初めてお会いするので特徴を伺うと背が高くて、白い長靴を履いているということでしたので、すぐに判りました。年齢の割に凄くしっかりしているように感じました。

 空港からは、酒田市街地を通らずにわずか30分ほどで、鳥海山の麓の蔵に着きました。事務所に通していただきましたが、若いスタッフさんの気持ちよい応対に社員教育が行き渡っていると感激しました。


 しばらく雑談した後、蔵を見学させて貰いました。決して新しくはないけど綺麗に掃除されていまして清潔感があります。仕込の行程を追って一通り見て回りましたが、お米に対するこだわりがとっても強く、70%のお米は契約栽培ということでした。

 出羽燦々が7割 美山錦を3割くらい使っているそうです。その他にも、当然ながら山田錦や雄町も若干使っているということです。

 契約米は自社指定(楯野川と書いた)の袋に入れて搬入するようにして貰っていまして、お米専用の倉庫もありました。それを100%自社で精米して仕込に使っているそうです。

 さらに洗米機も最新のものを導入して10kgごとに限定吸水させています。麹室は少し狭いようで来期には増築を予定しているということでした。もと場は仕込蔵とは別のところにあり空調設備を入れた部屋でしっかりと管理していました。

 仕込は最大でも1.000kgほどの小さな仕込で、それを半仕舞でこなしていくそうです。槽場は藪田式圧搾機のみでお酒を搾っています。搾ってからは1週間以内で滓引き・火入れをするそうですので、かなり早いです。

 と、まぁ一通り見学させていただいて、だいたいのイメージはつかめました。


 彼の凄いところは、年間雇用を確保するために始めたリキュールの販売が好調で今や経営の柱になりつつあるそうです。そしてリキュール専用の瓶詰めラインも設置してわずか2年半ほどで事業を軌道に乗せたことでしょう。


   短い滞在時間でしたが、酒田駅まで送っていただき庄内を離れました。

           佐藤さん、大変お世話になりました。