「山忠本家酒造に行く」 2010/5/10(第112回)

 3月6日、静岡の土井酒造場さんにお邪魔した翌日は、愛知県愛西市にある山忠本家酒造さんの新酒&熟成酒の利き酒会です。前日は体調不良で飲まなかったのでこの日は快調です。朝はゆっくりとくつろぎ、ホテルを10時ごろ出て蔵に向かいました。

 ホテルが栄(繁華街)でしたので地下鉄で名古屋駅に行き、そこから名鉄津島線で津島まで行きます。天気がよい日は一つ先の日比野で降りて歩くのですが、あいにくの雨模様なので津島駅からタクシーで行きました。


 蔵の中にある会議室で山田社長に挨拶を済ませてから、藏の中にある試飲会場に行きました。そこでは、すでに数人の酒屋さんが来て試飲をしていました。今回も新酒と熟成酒で出品点数が48種類にも及びます。この中から自分の好みにあったお酒を探す訳なのですが、結構大変な作業です。

 まず新酒の11品種から試飲します。「60%の純米生原酒2本」に始まり「50%の純米原酒火入れ」「60%の純米吟醸原酒火入れ」「70%の特別栽培米生原酒」「60%の特別栽培米生原酒」「50%の純米吟醸生原酒2本」「40%の純米吟醸生原酒2本」「30%の純米吟醸生原酒」で以上の中から5本のタンクを選んで購入しました。(これでも新酒は少なくなりました)

※注釈
この藏では純米と純米吟醸の違いは精米歩合もありますが1500kg仕込は50%精米でも純米、750kg仕込は60%精米でも純米吟醸となり、仕込の大きさが判断基準となっています。

 熟成酒は20BYから11BYまでの精米歩合・仕込容量の違いで37品種が出ていました。こちらはすぐに購入しなくてもおそらく残るだろうと思い、当店定番の17BY60%純米吟醸と17BY60%特別栽培米だけを注文しました。(実際に試飲するとこのBYが味に膨らみがあり、全体的なバランスに優れていました)


 利き酒がすんで夜の懇親会まで時間があったので、知り合いの酒屋さんに津島駅まで乗せて貰い名鉄電車で中心部まで戻って、時間つぶしに愛知県立美術館でたまたま開催されていた「大ローマ展 古代ローマ帝国の遺産」?栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ?を見学してきました。遺跡から発掘された本物の大理石像は見応えもあり感動しました。

 また常設展示場では2月に北九州市立美術館で行われた「ウィーン・ミュージアム所蔵展」でも見られなかったグスタフ・クリムトの「人生は戦いなり(黄金の騎士)」も見ることが出来たので大変満足しました。


 一度ホテルに戻り一休みしてから、今回の懇親会会場の地下鉄で20分ほどかかる焼き肉屋さんまで行っておいしいお肉を堪能しました。焼き肉などは精米歩合の低いお酒やちょっと熟成した物が、食べ合わせ易い感じがしました。焼き肉は日本酒に合わないと思われている方、是非お試し下さい。

 2次会は栄に戻り、いつもの「まほらま」で、日付が変わるくらいまでまた飲みました。

         山田社長・杉村杜氏お世話になりました。