「松瀬酒造に行く」 2010/5/25(第113回)

 3月8日は、前日山忠本家酒造で一緒になった、横浜の君嶋屋酒店さんと一緒に松瀬さんに伺うことになりました。一人旅は退屈なので、話し相手が出来て助かりました。

 9時過ぎに名古屋駅で待ち合わせて新幹線で米原まで行き、そこから東海道線に乗り換えて近江八幡駅に着いたのは10時半を過ぎていました。駅からはタクシーで10分ほどで藏に着きます。


 我々二人とも帰りの時間が決まっていたので、着いて挨拶もそこそこに藏を案内していただきました。今年も特別に変わったところはないようでしたが、何と杜氏の「瀬戸清三郎」さんが奥さんの具合が悪いため、昨年で辞めてしまったそうです。

 で今年は地元採用の人と能登から来た藏人との共同で、杜氏を置かないまま酒造りをしたそうです。結果はほぼ満足のいく造りになったそうです。


 仕込もあとわずか3本ほどを残すのみになっていたため、麹室は最後の留め麹が残っていたくらいでした。醪はまだ数本立っていましたが高級酒はほとんど終わっていました。醪の段階をもっと見たかったので残念です。

 造りで変わったことは、今年から山廃をやめて生もとにしたそうです。後で利き酒して分かりましたが、どちらが良いかは別にして味に厚みがあるように感じました。(今年の分は山廃で出荷していますが)私は生もとの方が好みです。


 その後、事務所の入り口にある部屋で今年のお酒と熟成酒を14種類試飲をさせて貰いました。いずれも素晴らしいお酒でしたが、特に純米吟醸ブルーと山廃純米生原酒(生もと純米)が良かったと思います。最近の傾向で安定感があり、安心してお客さんにお薦めできるのですが、昔のように「今年はこれがすごいです」というのも欲しい気がします。我が儘!!

 いつもなら一人で伺うのですが、今回は他の酒屋さんと一緒ということで、私の目線とはまた違った観点から藏を見ることが出来てとても新鮮でした。わずか1時間半ほどでしたが、中身の濃い訪問になりました。


 昼食は日牟禮八幡宮の近くにあるお堀端の「浜ぐら」で和牛ステーキ重をごちそうになりました。近江牛メチャ旨 オススメですよ〜!!

       松瀬さん、ご馳走さまありがとうございました。