「黒木本店さんへ行く」 2011/4/10(第119回)

 去年の11月はじめから、黒木本店さんにアポを取ろうと思って、連絡を入れていましたが、3月になってやっと黒木社長とスケジュールが合ってお伺いすることになりました。

 朝10時に家を出て、速見インターから米良インターまでが高速で、あとはひたすら国道を南下します。延岡からは東九州道で日向まで、再び10号線に戻り高鍋町まで約4時間。疲れました。

 しかも今回はうちの近くのスタンドでガソリンが入らなくなるという情報(ガセネタでしたが)を真に受け、軽自動車なら往復400kmくらいなので無給油で帰られると思ったので、それで行ったものですからけっこう辛かったですわ。


 午後2時に事務所にお伺いすると黒木社長が待っていてくださいました。しばらく雑談したのち、製造場や圃場に出掛けることにしました。見学したのは、本店工場・圃場・廃棄物処理兼肥料製造場・尾鈴山蒸留所を黒木社長が運転する車で、約半日かけてまわりました。

 今回お伺いして一番感動したことは、圃場と施設のの充実振りです。現在芋30町歩、麦17町歩、米5町歩を生産しているそうです。


 ちょうど芋の苗を育てているところでして、ハウスの中にはバイオ苗と種芋の苗が順調に生育していましたが、気になることが一つ、アブラムシが発生しているそうで農薬が使えないので、その駆除に追われていました。

 ハウスの中で育った苗はジョイホワイトと黄金千貫ですが、それを圃場に植え替えるのです。山ねこ用のジョイホワイトは生産量の全量をまかなって、きろくや橘用の黄金千貫もほとんどを自社畑と契約農家だけで賄えるようになったそうです。

 麦はニシノホシを生産し、米はミナミユタカという長粒米を造っていて、この米は麹造りに適しているそうです。農業法人を設立後、圃場を買ったり借りたりしてその生産量は相当増えたようですが、正社員はたった6名だそうです。生産のローテーションを上手に廻せているようでした。


 あと本店工場の女性社員の多さにあらためてビックリしました。酒類のタンク移動をはじめ、瓶詰めラインなどはすべて女性だそうでして、男性はというと仕込みに拘わっている人が数名いらっしゃるようでした。

 相変わらず、数年先を見据えた経営感覚など多いに学ぶべきことがある黒木本店さんです。そして、今回も哲学者「黒木敏之」のパワーをいただきました。


 夜はホテルの隣にある「晩屋」という美味しい料理屋さんで、角上工場長と黒木社長と3人で食事しました。尾鈴山の頂上付近で放し飼いしているという地鶏がとっても美味しかった。ごちそうさまでした。


   それにしても隣県でありながら、宮崎は遠すぎる。・・・なしか?