「義侠テイスティング」2000/03/25(第4回) 3月12日(日曜日)9時25分の名古屋行きの飛行機に間に合うように自宅を出て車を空港へと走らせました。前日からの雨もあがり良い天気になりそうです。自宅から空港までは35分ぐらいで着きます。(田舎暮しですがこれだけは自慢できます。何せ、東京まで2時間ちょっとで行けるのですから!)名古屋空港で宮城県の酒屋の友人と待ち合わせをしていました。到着出口で時間を確認していたら同じ到着時間でしたのであたりを見回していると彼が現われました。名古屋空港まで大分空港より1時間10分ほどで到着しますので10時40分には名古屋駅行きの空港バスに乗ることができました。名古屋駅に着いて時間が早いけど昼食を食べようということになり、駅の近くで名古屋名物の「みそかつ」をはじめて食べたのですが、その印象はといえば・・普通のソースのほうが私は好きです。名鉄の名古屋駅から35分ほどで義侠の最寄り駅の「日比野」に着きます。そこから徒歩で10分弱で目指す義侠の蔵元「山忠本家酒造」に到着です。まず山田社長にご挨拶して奥様に煎れていただいたお茶をごちそうになりながら他の酒販店さんと挨拶かたがた情報交換です。この時に、い,まあそこの蔵が良い酒を造っているとかこっちの蔵の杜氏さんがあっちの蔵に移ったとかの情報が飛び交いますのでおおいに参考にさせてもらっています。そうこうするうちに1時をまわり午後のテイスティングの時間になりましたのできき酒会場に移動して早速、きき酒を始めました。 今回の試飲は全部で16本そのうち15本が今年のお酒です。精米歩合や仕込のタンクの違うものがずらりと並んでいます。まずは精米歩合60%の1500kg仕込が1本、精米歩合50%の1500kg仕込が1本、つぎに精米歩合60%の750kg仕込が1本、平成9醸造年度の精米歩合50%の1500kg仕込が1本、精米歩合50%の750kg仕込が4本、精米歩合40%の750kg仕込が6本、最後に精米歩合30%の750kg仕込が2本以上を順々にきき酒していきます。なにしろ仕込タンクの違いで味も変わりますのでその中からお客様に良いものをお届けするために真剣になります。そして自分で気に入ったタンクを指定して購入本数を記入していきます。今年の義侠の感想は一言でいえばきれいなお酒が多いと思います。派手な香りがない分インパクトはありませんが飲み飽きしない良いお酒に仕上がっています。 今年の仕入れに関してですが、60%は1800mlのみ。50%の1500kg仕込は今年は仕入れがありません。そのかわり60%の750kg仕込みの侶(ともがら)を入れました。50%の750kg仕込は昨年より20%増やしました。40%の750kg仕込は昨年より20%減らしました。これは景気の低迷による高級酒の販売不振に対処したものです。30%の750kg仕込は昨年より20%増やしました。これは元々の割り当てが少なくこのくらいは増やしても売れるだろうと判断して仕入れました。以上が今年の「義侠テイスティング」のご報告です。 *注)60%、50%、40%、30%と表示しているのは精米歩合のことです。精米する前のお米を100%とすると60%は6割を使用して4割を糠にして捨てるということです。30%ではわずか3割を使用して7割は糠になり捨てられます。つまり%の低い方が高級酒ということです。 *注)1500kg、750kgと表示しているのは仕込量のことです。1本の仕込タンクにどのくらいのお米を使うかということで、1500kgの仕込やその半分の750kgの仕込など蔵によって、また仕込むお酒によっていろんな仕込み方があります。大きなところでは16000kgから30000kgぐらい、ちいさなとこでは500kgや600kg仕込などですが一般に小さな仕込の方が良いお酒ができるといわれています。 次回は「滝自慢に行く」を予定しています。乞うご期待!! |