「滋賀の松瀬酒造」2000/06/10(第9回)

 4月18〜19日に岐阜の玉泉堂酒造と滋賀の松瀬酒造にいってきました。

 4月19日松瀬酒造を訪れました。例年にくらべてもかなり桜の開花が遅れていて私が行った時にちょうど満開を迎えたところです。九州ではもう葉っぱが出て花を見ることはできないのに、おもいもかけず2回目の花見を楽しむことができました。伊吹山の下あたりの米原から関ヶ原の沿線はすばらしい景色でした。

 近江八幡の駅でおりてタクシーで10分ほど県道を南下すると左側の田んぼの中に20軒ほどの集落が見えます。その集落の入り口付近に松瀬酒造の蔵があります。

 久しぶりに訪れた松瀬酒造の蔵は、事務所の手前に応接室ができていました。専務の松瀬忠幸さんが蔵に入っているのでその部屋で待っていると彼がやってきました。しばらく最近のことなど雑談してから今年のお酒を利かしてもらいました。まずはじめに花伊吹から・・う〜ん華やかな香り味の乗りもよくすばらしい出来映えです。よし!これは生で貰おう・・こんな具合に11種類をきき酒して、今年のお酒の傾向とか今後のお米の方向などを話しました。

 その中で、今650石ほど造っているのですが、今後も製造量を増やすことはしないということと、今の販売店も増やすつもりがないとのことです。大きな蔵元さんと比較すればこの650石という数字がいかに小さいものかお分かりいただけると思います。(日本で一番大きな日本酒の蔵元の月桂冠が40万石ですので松瀬酒造の年間製造石数は、月桂冠の半日の製造石数しかないということですので有名になることは、ほとんど不可能に近いのです。だって目にすることがないからです。)

 しかしそんな小さな松瀬酒造が造るお酒は、大変すばらしいものです。わかりやすいお酒では、「松の司 あらばしり」や「松の司 陶酔」などがあります。その他に玄人好みの「松の司 楽」や「松の司 純米吟醸」があります。価格は高めの設定ですが飲んで納得のお酒ばかりです。今はやりの十四代のような派手さは持ち合わせていませんが、その分飲み飽きしないお酒です。ワインでいえば、もちろん5ツ星ドメ−ヌです。

 その後、蔵の中を一回りして相変わらずの小仕込み、手造りそして清潔感溢れることを確認して蔵を出ました。帰りは近江八幡の駅近くのレストランでお昼をごちそうになって別れました。ごちそうさまでした、あの時飲んだ「松の司 陶酔」は、旨かった!!