「黒木本店さん無理言ってごめんなさい」2001/02/27(第14回)

 3連休の中日にあたる2月11日(日曜日)に黒木本店さんにいってきました。
今回は以前より「どうしても連れていってくれ」と言う福岡市在住の測定器メーカー勤務のY氏、大分市在住国家公務員のHさんの3人で行く事になりました。

 大分市内のわかりやすい所で8時すぎに落ち合う約束をしていましたので、3人揃ったところで高鍋町に向かって出発です。私はY氏の運転する車の後ろの席でふんぞりかえっていました。ラクチンラクチン!!(^ ^)

 好天に恵まれ、連休中にもかかわらず空いている国道を快適にドライブしているとふと昼食の話題になり、11時過ぎには高鍋町に到着予定なので、どこかでおいしい物でも食べたいねということになりましたので以前お伺いした時に高鍋駅の海岸寄りで食べた「牡蠣」がすごくおいしかったのを思い出したので、さっそく黒木本店の「角上工場長」に電話を入れて予約してもらいました。するとうれしいお返事が・・・「一緒に食べましょう」と言ってくださいました。もう彼らにとっては「舞い上がるような幸せです。」あこがれの「黒木本店」に行けるだけでなく、造りや販売の総責任者の「角上工場長」の話がきけるのですから・・・とりあえず蔵の方にお伺いするということで電話を切りました。(この後、もっとすごい事が待ち受けていようとは、彼らも私も知る由もありませんでした。)

 11時30分ごろ「黒木本店」さんに到着して玄関をあけて「こんにちは」と声をかけると事務所の奥から「いらっしゃいませ」という返事が聞こえてきました。でも「まてよ、角上さんの声じゃないな〜」すると現れたのは、な・なんと「黒木社長」でした。日頃から大変お忙しい方で、高鍋町の重要なお仕事もたくさん引受けていらっしゃる方ですので、まさか休日にそれも私のような小さな酒屋や一般消費者の為に会社にお見えになっているとは、夢にも思いませんでした。ただただ黒木社長の心遣いに驚かされました。

 事務所の二階に上がり、ご挨拶を済ませると「とりあえず蔵の中をご案内いたしましょう」と角上工場長が二人を連れて蔵の方に向かわれましたので、黒木社長と私は事務所の奥にある社長室で黒木社長に入れていただいたお茶を飲みながら歓談しました。話の中身は今の焼酎ブームの事や焼酎の酒類の中での位置付けなどいろいろ話をさせていただきました。しばらくして3人が戻ってきましたので食事にいきましょうということになりましたが、もちろん黒木社長もご一緒です。

 食事を予約したレストランは、海のすぐ近くにありけっこうたくさんのお客さんで賑わっていました。何でも数年前に宮崎市内からここに移り住んで開業されたそうで以前はイタリアンレストランをされていたと言う事です。おいしい食事をしながらいろんなお酒の事をみんなでお話しましたが、私と同行した二人はアルコールに関する話題がとても豊富なので黒木社長も驚いていらっしゃいました。確かに日本酒と焼酎の知識では私の方が詳しいですが(当たり前か)その他のウイスキーやワイン、カクテルの事は、だんぜん彼らの方が詳しいです。ハッキリ言って普通の酒屋より勉強しています。私はぜんぜん追いつけません。

 楽しい食事の後は「黒木本店」さんに戻り黒木社長とお別れして、角上工場長のご案内で「山の蒸留所」に向かいました。「黒木本店」さんから車で30分ほど山道を走ると「尾鈴山蒸留所」に到着です。ホントに閑静な山の中にその蒸留所はあるのですが、聞こえてくるの鳥のさえずりと川のせせらぎだけです。こんな環境の中で、すべて手造りで出来上がったすばらしい焼酎が、今回あとでご紹介する芋焼酎の「山ねこ」や米焼酎の「山翡翠」です。一通り見学させて頂いて時間も下がってきましたので「尾鈴山蒸留所」にて角上工場長に御礼を言ってお別れし宮崎県をあとにしました。黒木社長、角上工場長大変お世話になりました。誌面を借りまして御禮申しあげます。
 ありがとうございました。