「みちのく漫遊記」2001/06/14(第19回)

 古い話で恐縮ですが、4月に東北に行った内容をご報告していませんでしたので、遅くなりましたが書かせていただきます。

 実は、全日空の格安チケットがとれましたので「東北」に行く事になりました。福岡から福島に飛んで、帰りは仙台から福岡まで往復2万円でした。メチャ安!!

 4月16日朝7時に家を出て一路福岡空港へ、高速道路を利用して約2時間半、11時ぐらいの福島行きに乗りました。いや〜近いもんです、わずか2時間足らずで福島空港に到着です。福島空港は山を切り開いたようなちょっと高台にある新しい空港です。そこでレンタカーを借りて目指すは「飛露喜の廣木酒造本店」です。

 空港のあたりはちょうど桜が満開でそれはそれは美しい景色です。ところが高速道路に載り東北自動車道から磐越道に入ると様子が変わって来ます。気温も下がり始めまわりには白いものがちらほらと「えっ!雪だ。」山の斜面には雪が残っています。
その峠を通り過ぎると「猪苗代湖」が見えてきますが、なんと大きな湖でしょう!!私はいまだかつてあんな大きな湖を見た事がなかったので感激です。(琵琶湖の近くの松瀬酒造さんには何度も行きましたが残念ながら琵琶湖自体を見た事がありません)
そして正面には見事な磐梯山がまだ雪を抱いてそびえ立っています。その美しい光景が今でも脳裏に焼き付いています。

 まだ残雪の残る磐梯山の近くのパーキングでひと休みして再び車を走らせるとすぐに会津若松の町が見えて来ました。会津若松のインターチェンジを出て廣木さんに電話をして迎えに来ていただきました。空港と違いこのあたりの桜はまだまだ蕾のままで福島も広いんだなぁと実感しました。インターから30分ほどでいよいよ「廣木酒造本店」に到着です。旧道沿いにあるその建物は歴史を感じさせる素敵な佇まいでした。

 奥の部屋に通されてお茶をいただきましたが、さすがに造り酒屋さんは、りっぱでして大きな梁や重厚な建て具と素晴らしい材料を使っています。今だったら3〜4軒分の家が立ちそうです。お母さんにご挨拶をしてお茶をいただいてから蔵を案内していただきました。造りは終わっていましたので見る事ができませんでしたが、蔵の中を見れば造る様が見えて来ます。廣木さんの人柄が現れている蔵の中でした。

 夜は会津若松の料亭で食事をいただきながら日本酒談義に話を咲かせました。不思議な事に一緒にお酒を飲むと一段と親近感が湧いてくるものです。「あ〜仕事を休んで福島まで来てよかったな」としみじみ思いました。

 廣木さん、本当にお世話になりました。また遊びに行きます!!