「松瀬酒造に行く」2002/03/31(第24回)

 3月9日絶好の天気に恵まれ、名古屋に向かうべく9:00前に店を出ました。飛行機の時間が9:50なのであまり余裕があるとは言えませんが、なにしろ渋滞とは全く無縁の土地柄、どんなに前を行く車が遅くても35分あれば到着するので時間の計算が出来ます。素晴らしい天気のなか揺れることもなくはるか遠くに南アルプスの山々を見ながら名古屋空港に降り立ちました。

 空港バスで名古屋駅まで行って12:13分の富山行きの「しらさぎ7号」で米原まで行き、姫路行きの特別快速に乗り換えて近江八幡に13:44分に到着しました。すぐにタクシーで蔵に向かいます。2年ぶりの訪問でどこか変わっているかと思っていたら見たことのない建物が・・なんだろうと不思議に思い蔵に入りました。

 蔵では専務の「松瀬忠幸」さんが待っていてくださいました。挨拶もそこそこに、さっそくさっき見た建物に案内してもらいました。それは昨年建てた精米所と冷蔵庫でした。そして仕込蔵へ、その翌日が甑倒しという事で最後の洗米作業をしていました15kgほどの米を二人で水に浸けて洗っています。かたわらではもう一人が時計をにらみながら時間を計ります。いわゆる限定給水というやつです。まだ醪のあるタンクを見てまわってから事務所に戻りました。

 いよいよ今年のお酒の試飲です。純米を中心に今年出来たお酒と今年発売になるお酒(昨年できたお酒で火入をして熟成させたもの)を利かせていただきました。試飲して特に良かったお酒は以下の通りです。

 ◎松の司 純米吟醸 ブルーラベル生(滋賀県産山田錦50%精米)¥3,900
すでに味が載っていてすぐに飲める美味しい香りの良いお酒です。単純明快に美味しいと思えるお酒です。

 ○松の司 大吟醸 陶酔 生(山田錦40%精米)¥5,000
昨年ほどではありませんが、良く出来た大吟醸です。2、3ヶ月でもっと味が載って来るかなと思います。今飲むなら早めの抜栓またはデカンティングをお薦めします。

 ◎松の司 純米大吟醸 火入(山田錦40%精米)¥6,500
昨年産の火入酒ですが、実によく熟成しています。今からが飲み頃の抜群にお薦めのお酒です。
以上3品は『お薦めの酒』には間に合わずご紹介していませんが、入荷しています。

 名古屋へ向かう電車の時間があったので近江八幡の地名の由来でもある近江八幡神社に連れて行っていただきました。お堀があってそれを囲む町並みがとても素敵な雰囲気を醸していました。そこから更に琵琶湖の湖岸を通って米原駅まで送って貰いました。車中から見ただけですが、琵琶湖の大きさはスゴイの一言ですね。春霞がかかっていて対岸も見えなかったのですが、まるで海のような印象でした。