「亀齢酒造に行く」2002/05/10(第27回)

 3月23日にJR宇佐駅を13:19分の特急ソニックで小倉駅まで行って14:33分の新幹線に乗り換え16:23分に東広島駅に到着しました。乗り換え、待ち合わせ時間を含めてもわずか3時間で着くんですね。

 駅に着くと営業の上田さんが迎えに来ていただいていました。車に乗り込み蔵へ向かうと見慣れた町並みが・・・実はここに来るのは初めてではありません。ここ東広島市には国税庁醸造研究所があり、「全国新酒鑑評会」が毎年ここで開催されています。そんな訳で何回かお邪魔していたのです。

 何度か通った道から旧山陽道に入ると古い町並みが軒を連ねたくさんの蔵がひしめいています。その中でも一番小さいと思われる蔵がこの「亀齢酒造」です。JR西条駅より山陽道を東に300〜400mのところに事務所は建っていました。

 事務所で石井社長に挨拶をすませ早速100m程離れた仕込蔵に向かいました。蔵では西垣杜氏が待っていてくださり前の蔵(香川の悦凱陣)の話やここに移ってからの話をいろいろしてくださいました。本当に飾り気のない人柄で酒造りの事しか考えていないなぁという印象を受けました。

 それから蔵の中を案内していただきましたが、昔はずいぶん造っていたのが蔵の規模(例えば「麹室」など)で良くわかりました。しかし今は量ではなく品質を重視して特定名称酒を増やしているそうです。

 周りを見渡せば分家の「賀茂鶴」をはじめ「賀茂泉」「福美人」「西條鶴」などそうそうたる蔵がひしめく中に合ってこの「亀齢酒造」の存在は必ず光り輝く存在になると確信したこの度の訪問でした。

 この日は夜遅くまで上田さんと痛飲したのは言うまでもありません。亀齢の生酒を燗して飲んだのですが、すごく美味しかったことをご報告いたします。