「田村合名会社に行く」2003/01/10(第30回)

 11月24日の市PTA連合研修会が終わったその日の夜、鹿児島に向かって出発しました。8時に家を出て鹿児島市内には午前1時過ぎに着きましたので、そのままホテルに入って朝まで爆睡です。翌日は「薩摩の薫」の「田村合名会社」には9時にお伺いするということでお話していましたので、鹿児島市内から一路、薩摩半島最南端の山川町に向けて途中左側の鹿児島湾に旧日石の喜入基地の巨大なタンクを見ながら南下しますと約1時間弱で蔵元さんに到着しました。

 早速、蔵の中を代表者の「桑鶴ミヨ子」さんに案内していただきましたが、ちょうど仕込の最盛期でしたのですべての工程を見学出来ました。一次仕込がすべて「瓶仕込み」ですので、その労力たるや相当な苦労があります。

 面白かったのは、その「瓶」がその他の蔵より高く地表に出ているということです。普通の蔵ですと瓶の高さの1/4〜1/5ほどしか出ていないのに、この蔵では1/3くらい出ています。その訳はここは温泉地で少し深く掘ると温泉が出るそうです。ですから地中の温度も高いので他の蔵のように深く埋めることが出来ないということでした。

 その後、事務所に帰って焼酎を試飲させていただきました。ある程度の量(二千石弱)を造りながらもかなりの水準の焼酎を出していることに感動を覚えました。他に「無濾過」の商品や一次、二次とも瓶で仕込んだ本物の「瓶仕込み」や黄麹を使った商品など多彩な品揃えも魅力的です。一通りお話をさせていただきまして、11時頃蔵をあとにしました。