「山忠本家酒造に行く」2003/3/25(第35回)

 3月1日、2日、3日と二泊三日で中部、関西地方に行ってきました。午前10時の飛行機で約一時間で名古屋に到着です。空港バスで名古屋駅まで行って名鉄弥富線に乗り換えて日比野まで行き、そこから徒歩で10分で蔵に着きます。寄り道をしながらですが、午後1時前には到着していました。

 時間が早かったせいか、午後からのお客さんはまだ誰も来ていませんでした。とりあえず社長にご挨拶をして世間話をしていると、前日から来ていたという兵庫県東条町の専業農家の後継者が知り合いの酒屋さんとともにやってきましたので、彼の話を聞いてみたのですが、やはり米造りだけの専業農家は大変なようです。彼のところもぶどうと米を生産していると言ってました。ぶどう畑は面積は狭いのですが、収入は米より多いそうです。彼は18歳ということで今後が楽しみです。

 そんな話をしているうちに次々と酒屋さんが来はじめたので、先にきき酒をすることにしました。今年のきき酒は50%までは事前に終了していたので、40%が4本と30%が2本の合計6本でしたので楽でしたが、苦労したのはあまりにも差が少なすぎてどれを選んでも甲乙つけがたいというか、選び甲斐がないという感じでした。これは共通した意見でしたし、杜氏の杉村さんもそれが今回の課題でしたと言っていました。

 夕方からの懇親会まで蔵で暇を潰すには時間が長かったので、知り合いの酒屋さんと早めに蔵を出て名古屋市内まで戻ってホテルにチェックインして宴会の時間を待ちました。電話でだいたいの場所を教えてもらって地下鉄で会場の近くまで行き探すと以外と簡単に会場の「勝手屋」さんにたどりつきました。

 今回参加者は25名ほどで,予想以上に多かったせいか満員で座るところも不足しがちで譲り合いながらの宴会になりました。今日きき酒したお酒をあらためて食事しながら飲むわけですが、最後の確認の意味でこれは重要な飲み会になります。

 名古屋で初めておいしい物を食べた宴会でした。今までは悪いけれどおいしい所が全くなかったのであまり期待はしていなかったのですが、今回の料理には皆満足していました。「勝手屋」さんを出て2次会の会場に移動して10時過ぎに解散しました。