「黒木本店へ行く」2003/11/25(第38回)

 11月の9日と10日の2日間で宮崎と鹿児島を回ってきました。残念ながら、9日の昼ごろから雨に見舞われ、格好のドライブ日和とはいきませんで、約8ヶ月ぶりの長距離運転は雨の中の一人旅となりました。

 11/9の朝6時頃、まだうす暗く寒い中を出発しました。ルートは大分自動車道の速見インターから米良インターまで行き、そこからは10号線を南下して、犬飼町から326号線に入り、三重町、宇目町を通過して宮崎県の北川町に出ます。そこで再び10号線と合流して、あとはひたすら黒木本店さんの高鍋町を目指します。家を出た後、約3時間半ほどで「黒木本店」さんに到着です。

 途中で出会った大分県警さんは、かなり仕事熱心です。日曜日の朝7時30分前というのに、早くもスピード違反の取り締まりにかかろうとしていました。私はかろうじて準備が出来たばかりの時でしたのでしょう、なんとか無事に通過することが出来ました。皆さんも326号線を通る時は、三重町と宇目町の境の頂上トンネル付近は充分気をつけて、ご通行下さい。

 黒木本店さんの事務所に着くとカーテンが開いていましたので、中にはいると「10時頃着きます」と言っていたにもかかわらず、もうすでに角上工場長が待っていてくださいました。しばらくお話をさせていただいているうちに黒木社長もお見えになり、藏の現状とか、今度発売される「むぎ焼酎 山猿」の事、今年はじめに訪れた時に稼働を始めた焼酎粕の処理場の「飼料プラント」の状況などをおうかがいして、実に有意義なお話を聞くことが出来ました。特に印象深かったのは、飼料プラントの件でもそうですが、信念を持ってやり遂げるというお話でした。堆肥工場で作った「甦る大地」という肥料を使用した畑では、使わなかった畑の作物とは味や収量まですべてに差が出てきたそうです。こういう実績の積み重ねの上にあの発言はあるんだなと納得した次第です。それにしても、黒木社長や角上工場長など素晴らしい蔵元さんに巡り会えた事は、自分の人生観までも変えるような人との出会いであったとつくづく思います。

 その後、お昼をごちそうになり、午後1時頃、次の目的地の松露酒造がある串間市に向かいました。