「ぶんご銘醸」「藤居醸造」2005/11/25(第55回) 10月24日午後から、突然思い立ち「ぶんご銘醸」さんと「藤居醸造」さんの蔵見学に行ってきました。いくら県内とはいえ、ぶんご銘醸さんは宮崎県に近い県南部にあり、私の所は県の北部ですので相当距離があります。途中高速を使っても2時間、距離にして120kmぐらい離れています。ですから、蔵に着いたのが2時半をまわっていました。 突然お伺いしたにもかかわらず、運良く専務の狩生孝之さんと営業の染谷さんがいらっしゃいましたので、蔵を案内していただき、いろんなお話しを聞くことが出来ました。四ッ谷酒造さんよりは、仕込の単位が多くて、蔵も広く効率的な造りができるような配置になっていました。帰り際に「杜谷(もりや)」の黒麹常圧蒸留を試飲させていただきました。兼八とはひと味違ったおいしさで、なかなか興味深いお酒でした。順調に販売するようになるまで、今しばらくかかるということでしたので、お待ちください。 時間は下がりましたが5時前頃、2軒目の「藤居醸造」さんの所へやっと辿り着きました。「ぶんご銘醸」さんより、宇目町、三重町を経由して40分ほど、かかります。 藤居醸造さんも造りに入ったばかりだったので専務の藤居淳一郎さんがいらっしゃいまして、いろいろお話しをさせていただきました。造りの方は相変わらず一升盛りの麹蓋で丁寧に麹を作っていましたが、日本酒の蔵元でさえ、なかなか出来ない「手造りの麹」を頑なに守り、伝承する姿勢は本当に立派なものです。彼自身もその事に対して「こだわり」を持ち「伝統」を感じているようでした。 日も暮れて、そろそろお暇しなくてはと思っていたところに奥さんが帰ってきて当店の話になり「すてきななお店ですね」とお褒めの言葉をいただきました。藤居さんの所も改装を考えているとのことでしたから「うちの設計をした人をご紹介しますよ」と言って蔵を後にしました。今年の焼酎も楽しみです。 |