「九重雑賀に行く」 2009/7/25(第99回) 3月29日に和歌山県岩出市の九重雑賀にお伺いしました。私自身和歌山県には 足を踏み入れたことがなく、生まれて初めての訪問でした。 南海電鉄の難波駅から特急サザンで約1時間ほどで和歌山市駅に到着です。途中 関西空港を右側海上に見ながら進みます。さらに南下するとみさき公園駅付近から 和歌山県に入った途端、景色が変わりカーブの連続する登り勾配が続きます。まる で田舎を走るノンビリした電車を思わせるように低速で、ホントに特急電車なの? という感じで進みます。峠を越えるとようやく和歌山市の町並みが見えてきました。 午前10時頃、和歌山市駅に着くと雑賀社長が迎えに来ていただいていまして、 そのままリキュール工場のある岩出市に向かいました。駅からしばらく走ると紀ノ 川が現れます。そこから上流に向かって川沿いを東に進みます。30分くらいかか ったでしょうか、上流に向かい右側の丘の上にリキュール工場がありました。 ここでは「雑賀梅酒・黒糖梅酒・にごり梅酒」を製造しています。あいにく日曜 日でしたので工場は稼働していませんでしたが、ここでは本社工場から運んできた 梅酒用に醸造した日本酒で梅を漬け込みます。数種類の梅を使用して1年中仕込ん でいるそうです。梅は一度冷凍させて水分を凍らせ糖度を上げて使用しているそう で、梅の種類・凍らせる温度など微妙に調整しているとのことです。そしてこの工 場で瓶詰めされて出荷されるということでした。 次はそこから車で15分ほどの紀ノ川左岸にある本社工場に案内していただきま した。ここでは日本酒と醸造酢を造っています。まず一番奥にある日本酒蔵で仕込 を見せていただきました。その後、私が楽しみにしていた酢蔵の見学です。 日本酒の蔵の数倍はあろうかというほど広い建物の中に三十石(一升瓶換算3000 本)の大木桶が数十個並んでします。この大木桶で二年以上熟成させた酒粕を4ヶ 月以上静置醗酵させて出来るのが「常盤酢」です。木桶の廻りにはムシロを巻いて 温度変化がないようにしていました。酢特有の香りがする建物に窓からわずかに陽 が射しこみ、昭和の時代にタイムスリップしたような不思議な感覚になりました。 ?雑賀 常盤酢 1,8L 787円 蔵を見学させていただいた後、お昼をご馳走していただけるというので、和歌山 市内に戻り和歌山ラーメンで有名な「井出商店」を見学して(お昼頃なので行列が 出来ていました)讃岐うどんのお店に連れて行って貰いました。和歌山ではうどん やラーメンなど食べる時に必ずバッテラやアナゴのような押し寿司を同時に注文す るそうです。そして食後に和歌山市内の義姉の家まで送っていただきました。 和歌山市は海と山に囲まれた風光明媚で気候温暖な街でした。何より徳川御三家 の一つである和歌山城は素晴らしかったです。 雑賀社長 本当にありがとうございました&お世話になりました。 |