「牟禮鶴酒造へ行く」 2011/11/10(第124回)

 ぶんご銘醸さんにお邪魔したその足で、今度は豊後大野市の「牟禮鶴酒造」さんに伺いました。佐伯市本匠から宇目町を経由して1時間弱でやっと到着です。

 午前中の仕込みは終わっていましたが、午後の出荷作業に追われていました。森専務は秋と春に焼酎の仕込みをして、冬の間は共同瓶詰めの会社に日本酒を造りに行きます。

 チョー真面目な森専務は、何をやるにも一生懸命。その仕事ぶりや人柄を見ても酒質が想像できるように、嘘偽りや不要な装飾のないまっすぐな焼酎を造ります。私たち小売店も安心してお付き合いできる典型的な蔵元さんです。

 仕込みも他と変わったところが特にある訳ではないのですが、一つ一つの仕事を手を抜かず、丁寧に仕込んでいきます。それと彼自身が大分県の酒造組合の中で、利き酒の審査を担当しているということもあり、そちらでもかなり信用できます。

 蔵の中を見せてもらいましたが、まだ2次仕込み2本目ということでしたので、仕込みタンクは2本をのぞき何も入っていませんでしたが、蔵の中には、クエン酸の香りが充満して、正常に醗酵していることがすぐに判りました。1本目のタンクはあと10日もすれば蒸留です。今年の焼酎の出来具合が気になるところですので近々またお伺いするつもりです。

 あとは若手焼酎マイスターの会の反省など、少し話して蔵を後にしました。


 その後、藤居醸造さんにお邪魔したのですが、あいにく藤居社長が税務署の会合とかで出かけてお留守でしたので、藤居社長がいるときにまた出直すことにして、奥さんとお話をして帰ってきました。蔵見学はまたその時でもさせてもらいます。